本文へジャンプ

スタッフブログ

あずみの里裁判支援

 去る12/17201312月に安曇野市にある特別養護老人ホーム、あずみの里でおやつを食べていた85歳の女性が意識を失い、その後、死亡したという出来事について施設のスタッフの刑事責任を問う裁判の最終弁論が行われ、そのスタッフの支援活動に参加してきました。

 この出来事が起きたあずみの里とひまわり薬局はともに民医連という団体に所属する親戚のような施設です。もちろんそういった関連があることが支援活動の理由の一つではありますが、この裁判は医療・介護に関わっている人間にとっては他人事では済まされないものです。

 日本の医療や介護は、現場の人々の血と汗と涙の結晶で成り立っています。そもそも、今回の出来事について起訴されたスタッフの落ち度はない上に、不幸な出来事があったからと、近くにいた個人に責任を押し付けるのが正しいことなのでしょうか。

 裁判にかけるからには検察官なりの正義があるのでしょうが、このように個人を犯罪者に仕立て上げることが、超高齢社会に向かう日本の介護を良いものにすることがあるとは到底思えません。介護スタッフは昼も夜も人手不足や経済的な厳しさの中で、必死に高齢者の生活を支えています。そういった環境の中で働いているスタッフに鞭を打つ裁判にただただ虚しさが募るばかりです。裁判にかけられたスタッフの負担は想像を超えたものだと思います。

 活動中には街中で署名活動も行いました。関心を持っていただけなくて、通り過ぎていく人もいるのですが、何人かの方に署名をいただけました。署名をいただけた人に聞いてみると、みなさん新聞などの報道でこの裁判のことについてご存知ということでした。そういった方々は意外にも若い人が多く、なぜ我々がこの裁判について声を上げているのかという社会的な背景をきっちり理解していただけているようで、とても嬉しかったです。

 裁判の判決は来年の325日です。2月末までは無罪を求める署名は続きます。署名は36日に裁判所に提出する予定です。ひまわり薬局にも署名用紙がありますので、皆様是非ご協力お願いいたします。

 IMG_6416.JPGのサムネイル画像IMG_6420.JPGのサムネイル画像

H.Y.

pagetop